「やっと分かった」
「なんだ?」
「バターミルクペイントのクセ」
「それはいったい?」
- 長期間放置すると分離しやすい
- 少し混ぜたぐらいでは十分に混ざらない
- つまり、そのまま塗ると溶剤が強すぎて薄い塗料になる
「白と黒は割と使用頻度が高い。そういうのは、それほど問題を起こさない。しかし、赤は使用頻度が低いので、分離してしまったので気付いた」
「ふーん」
「そこから考えると最初に黒を買ったときに薄すぎるという感想を持った理由が分かる。あとから塗ったときに、濃厚で薄いと思わなかった理由も分かる」
「問題は長期間放置ってことだね」
「おそらくな」
「対策は?」
「攪拌棒で混ぜるぐらいでは十分ではない。水性ホビーカラーもけっこう分離するが、攪拌棒で混ぜるだけで十分だ」
「どうすればいいと思う?」
「撹拌した後、瓶を逆さまにしてしばらく置いておくと良いかも知れない」
「なるほど」
「残りが少なくなってくると分離しにくくなる感じなので、小さい瓶に小分けしても良いかも知れない。ただ分離した状態で分けるとおかしくなるので、そこは注意だ」
オマケ §
「というわけで念のために"バターミルクペイント 分離"で検索したら、分離問題をネットで書いている人がけっこういるな。気付いたのは自分だけでは無いようだ」
「それは塗料の欠陥?」
「いや、ちゃんと混ぜればいいのだ」